康次郎のボルボ日記 No10 稲刈りの巻
私の青春の母港「伊豆松崎」に行ってきた。
ここから、私が最初の世界一周に向けて旅立ち、ここの人たちの暖かさに育てられた。
今回はその時の恩師 細田さんの稲刈りを手伝いに行った。
松崎の近く、石部に棚田がある。
今年の5月に田植えをして、いよいよ収穫の時期である。
うるち米はすでに収穫積み、今回は古代米である、黒米の収穫だ。
石部は綺麗な棚田が並び、遠くに海が見える。
まさに絵に描いたようなところだ。
日本の正しい風景がそこにある。
我がVOLVO XC60はその急で細い道を力強く登った。
この車はパワーがあり、山道は本当に助かる。
僕らの田んぼも、手で一本一本植えて育てた。
私の先祖は富山の農家である。
700年以上も同じところでお米を作っている。
「康次郎、米は一人じゃできないんだぞ」
伯父の言ったこの一言に日本人と文化が集約されている。
アドべンチャー仲間と鍬で稲を刈り、脱穀。
一所懸命1年間育てても、たいした量は取れない。
我が先祖を初め、その昔、日本を支えた農家の方々に敬意を表する。
康次郎