L.T13:15 UTC 09:15
47-02,20S 69-59,62E C W 30kt 991hp 10℃ コース75度 艇速13kt
これをどう克服するかが、本当の強さだ。
昨夜は40kt近く吹いたが、昼ごろから30ktぐらいに落ち着く.
セールをUPする前に、メインセールの破れたところの応急処置をする。
この手のセールはすべて、セール生地でできたパッチを当てて直すのだが、小雨模様で
ぜんぜんパッチがいうことを聞かない。
何度か他のテープで試してみたが、この天候ではぜんぜん付かないのである。
そこで、ステッチで直すことにした。
昔ながらの針と糸である。
とにかく、これ以上大きくなら無いようにするためだ。
30ノットの風の中、激しく揺れるブームに乗り、小さな針を持つのは大変だが、何とか縫えた。
このままフリーマントルまで持ってくれればいいのだが。
また大きくなるようであれば、晴れの乾いた日にもう一度トライしてみよう。
船は、規定道理にケルゲレン島をスターボードタック(右側に見て)で通過した。
これからフリーマントルまでうまく風に乗れるといいが、もしかしたら一度高気圧に
つかまるかもしれない。
まだ、氷山の可能性のあるので十分に気をつける。
今日、最後の富山ブラックを食べた。
おいしかった。富山の皆さんありがとう。
そろそろフリーマントルの段取りが始まっている。
すべてを直したいが、これからは予算との戦いだ。
これもレースのうち、苦しいところである。
次はこれより過酷なビックレグだ。
いかにいい準備をするかにかかっている。
シュアクルー・バーチャルクルーの腕の見せ所です。
お互いにがんばりましょう。
レースオーガナイザーの予定や、コンテナの予定、次々に変動する。
自然相手のレースは本当に予定道理いかない。
これをどう克服するかが、本当の強さだ。
まさに、疾風に勁草を知る!
康次郎

撮影:白石康次郎/使用カメラ:キヤノンEOS KissデジタルX