LT12:00 UTC16:00 日本時間:2月20日 01:00
緯度:38-44,1S 経度:47-19,1W
天候:B 風:北北西25kt 気圧:1014hp 気温:23℃ コース:43度 艇速:15kt
風が落ちずに、ずいぶん吹いている。
予想より強い風だ。
しかし、風が前に回ってきてしまった。
今はアップウインドで船も叩きだした。
今日は雲一つない天気。
でも、船は走り、アップウインドなので波がデッキを激しく洗い、とてもウエットである。
気温がだいぶ上がってきた。
お世話になったヘリハンのダウンズボンをしまう。
今回このダウンズボンにはずいぶん助けられた。
とても温かく軽く、穿きやすい。
それもそのはずで、これは売っているものでなくヘリーハンセンさんが、
わざわざ僕のために作ってくれたのである。
とても感謝している。
おかげで南氷洋を快適に過ごすことができた。
ヘリハン・スタッフの皆さんありがとう。
船内ではダウンを着ることが多い。
軽くて暖かい。
しかし、ダウンの羽がそこらじゅうに落ちている。
床は、僕の髪の毛と鳥の羽が目立つ。
髪の毛は驚くほど抜ける。
家庭では掃除機を使い掃除しているからどのくらい毛が抜けているか分からないが、
船は全部見えるので、その量にビックリする。
よく抜けるものだ。
それにダウンの鳥の羽が加わった。
天気の見通しもよくない。
これから横たわっている、無風帯を2つ抜けなければならない。
これが東西に伸びている。
逃げようがない。
一つ目より、二つ目の無風帯のほうがすごそうだ。
これはベルリンの壁を越え、万里の長城並みである。
よくもこう僕の前に、無風帯が次々と現れるものだ。
予報が良い方向に外れてくれることを祈るが、まだまだ試練は続きそうである。
皆さんの声援と、祈りを期待しています。
康次郎



写真:白石康次郎(撮影:CANON EOS KISS デジタルX)