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単独世界一周ヨットレース「5-OCEANS(5オーシャンズ)」にspirit of yukoh号に乗り込み、日本人初のクラスⅠにてチャレンジする海洋冒険家、白石康次郎の公式(オフィシャル)ブログページです。
by kojiro_shiraishi
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LT12:00 UTC16:00 日本時間:3月9日 01:00
緯度:18-41,4N 経度:55-47,1W
天候:BC 風:東22kt 気圧:1019hp 気温:29℃ コース:311度 艇速:13kt
久しぶりに晴れた。
といってもなんかはっきりしない晴れである。
ちょっと霞がかかったようだ。
南半球の青空に見慣れてしっまているのかもしれない。
風が少し落ちてきた。
風向も東へシフトしつつある。
今日、主催者から「トラッカー(船に付けられている発信機)を変えてくれ。」との指示。
先ほどバックアップと交換したが、電波は目に見えないので、うまくできたか心配だ。
後で、報告があるだろ。
あと、ノーフォークは寒いらしい。
夜は手袋が要るそうだ。
フィニッシュラインからハーバーまで4時間かかるらしい。
何か食べ物をもってこようかと、言ってくれたので、
ビックマックとダブルチーズバーガーをトニーを通じて頼んでもらった。
だって、アメリカだからね。
日本の天気も最近おかしいらしい。
こちらもそうだ。
南半球の青空と比べてしまうと、やっぱりぱっとしない。
地球の大半は北半球に住んでいるので、大気の汚れ方が違うのかもしれないが、
そろそろ真剣に大気汚染を考えなければならない。
自然は変化するものだが、急激な変化は避けたほうがよい。
環境に関するする技術は日本は世界に大きく貢献できるものだ。
その手腕を多く発揮し、人類に貢献できるのではないかと考え、日本を誇りに思っている。
日本も世界も、そろそろ求めるものを変えるべき時である。
豊かさよりも、美しさを求める時代に入ったのではないだろうか。
美しさを求める過程においては、豊かさは通過点であったと思う。
車や、ヨット、物の変化はだいたい似ている。
最初は物を何とか動かそうと試行錯誤する。
次に、動いたらパワーアップする。
同然、だんだん物はゴツく派手になってゆく。
その次に、効率と燃費を考え始める。
ここから逆に、物はシンプルな方向へ進んでいく。
そして最後に、無駄なく流れるような美しさに変わって行くのだ。
これが、進化の過程だろう。
どの商品も、乗り物も同じような進化をたどる。
日本文化はその点、何千年も培ったすばらしいものをいっぱい持ている。
能、茶道、禅、や居合道もそうだが、まったく無駄な動きがない。
そして美しいのだ。
今の内閣は「美しい日本」をうたっている。
すばらしいことだ。
残念ながら、僕は航海中なので詳しい内容は分からない。
僕が日本を離れる時は、まだ小泉内閣だった。
今後、日本が「豊かさから美しさ」へと求めるものをシフトしていくことを心から望む。
心の美しさ、文化の美しさ、環境の美しさ。
私も何かの形で貢献できればうれしい限りである。
康次郎
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